家にネズミが侵入した場合、隠れ家となりやすいのが屋根裏です。
夜になると「タタタタタ」と走り回る音がしたり「カリカリ」と何かをかじるような音がするので「気になって眠れない!」という話もよく聞きます。
彼らネズミたちは屋根裏で一体何をしているのでしょうか?当記事ではネズミが屋根裏でどのような活動を行っているのか、生態や私たちに与える影響や対策方法について詳しく解説します。
ネズミを早く駆除したい人は
\日本有害鳥獣駆除・防除管理協会加盟/
ネズミが屋根裏に住み着く理由
ネズミが屋根裏に住み着く理由はいくつかありますが、その中でも特に大きな要因は安全性と環境条件です。
屋根裏は人々の生活空間から離れており、天敵からの襲撃リスクも低いため、ネズミにとって落ち着いて生活できる場となります。
また、温度が安定していることが多く、冷暖房の効果も受けるため、寒い季節や暑い季節でも過ごしやすい環境が整っています。家の内部へもアクセスしやすいので食物の確保にも困りません。
以上のような理由から屋根裏はネズミにとって住みやすく生活しやすい環境となっているのです。
何してるの?ネズミが屋根裏でおこなっていること
巣作りをしている
ネズミは屋根裏や壁の空洞部分などに巣を作ります。家屋にある断熱材やダンボール、柔らかい木材や植物など手近な材料を使って巣を構築していきます。
夜中に「カリカリ」と音がするのは、材料をかじりながら巣を形成している最中かもしれません。
この巣作り行動によって屋根裏の構造や断熱材が損傷することもあるので、早期の対策が必要です。
\日本有害鳥獣駆除・防除管理協会加盟/
餌の探索をしている
ネズミは1日に自分の体重の1/3から1/4の餌が必要であるため、黄昏時から夜明け前までの間に餌を求め活発に動き回ります。
屋根裏を基点として家の中や外に食物を探しに行き、見つけた餌を巣に持ち帰って備蓄することも。「タタタタタ」と軽快に歩く音は、餌を探索中の足音だと思われます。
遊びと運動をしている
ネズミは餌の探索に多くの時間を使いますが、高度な社会性も有しており他のネズミとの交流や遊びをおこなうことがあります。
「ドタドタ」と激しい音が屋根裏から聞こえるならば、1匹のネズミによるものではなく、複数匹のネズミが運動会をしている可能性があります。
繁殖をしている
「ネズミ算式」という言葉があるほど、ネズミは繁殖力が強い生物です。
屋根裏に住み着きやすいクマネズミの繁殖のピークは春と秋といわれますが、安全で冬場でも温かい屋根裏に住んでいる個体は、ほぼ年中にわたり繁殖活動をおこなっています。
しかも一度に5〜7匹もの子供を産み、その子供同士が近親繁殖もするので、すぐに数が増えていきます。
「ネズミは早期対策が必要」と言われている理由はこの「繁殖力」のためで、爆発的に増えないうちに駆除をすることが重要です。
排泄をしている
ネズミは屋根裏を徘徊しながら、そこらじゅうで排泄をしています。屋根裏に住み着きやすいクマネズミの糞は10ミリ程度の小さなもの。
しかし、その糞を見逃してはなりません。恐ろしいことに、2〜3個の糞を見つければ数千個もの糞が落ちている可能性があるとも言われており、早期の対処が必要となります。
屋根裏のネズミが人間に与える影響
衛生面の影響
ネズミ類は小さく可愛らしい様子とは裏腹に、様々な病原菌によって人間に害を及ぼす危険な動物です。
噛まれると発症する「鼠咬症」の他にも、「サルモネラ症」や「ハンタウイルス感染症」のように排泄物から間接的に広がる病気もあります。
乾燥した糞が屋根裏からの「すきま風」によって家中にばら撒かれる様子を想像すると背筋が凍ります。ネズミ対策は駆除だけでなく清掃や消毒なども重要な項目なのです。
\日本有害鳥獣駆除・防除管理協会加盟/
精神的ストレスへの影響
ネズミの活動音は、人々にとって大きな精神的ストレスとなることがあります。
特に静かな夜の時間に突如として聞こえてくる騒音は、人々の安心感や安全感を奪い、高まる不安からノイローゼのような症状を引き起こすことがあります。
ネズミは小さい動物であるにもかかわらず、その存在や活動によって人々の日常生活や心の健康を大きく左右させることがあるのです。
家屋への影響
ネズミは巣を作る過程で屋根裏にある断熱材や木材をかじることがあります。
多数のネズミによる被害が増すと家の構造にダメージを与えることも。特に危険なのは電気の配線コードをかじる行為で、ショートによる火災の可能性も考えられます。
実はこういった火災はそう珍しくなく、2023年5月には宮城県でネズミが原因と見られる火事が発生しています。
宮城県栗原市で住宅など10数軒が焼けた火事について、火元となった住宅の出火原因はネズミが電気配線をかじったことによる漏電の可能性があることが分かりました。18日、栗原市若柳で80代の男性が住む木造2階建ての住宅から出火し、住宅や物置など10数軒が焼けました。警察と消防で火元の住宅を実況見分したところ、焼け跡からネズミにかじられたような中身がむき出しになった電気配線が見つかりました
khb東日本放送
◇
屋根裏に住み着いたネズミの駆除対策とは
屋根裏に住み着いたネズミには下記のようなステップで駆除対策をおこないます。
ネズミは500円玉ほどの小さい穴や隙間からも家屋に侵入することができます。
まずは屋根裏や家の周囲をチェックしてネズミの侵入経路と思われる場所を特定します。
屋根の瓦がかけている場所や外壁、エアコンの導入部分に小さな穴や亀裂などがないかを確認してみましょう。
侵入経路が特定できたら、その経路を封鎖していきます。外壁の穴や亀裂はシーリング材で防いだり、金属製の網や金属タワシなどを詰めて塞ぎます。
ネズミの排泄物などによる汚れを清掃して、病原菌が現場に残らないように消毒をおこないます。
これは排泄物を放置していると床材の腐敗につながったり、病原菌の温床となる可能性があるため必須の作業となります。
プロのネズミ駆除業者に依頼しよう
ネズミ駆除が難しい場合や再発を恐れる場合は、専門の駆除業者に依頼するのが最も効果的です。
駆除業者はネズミの生態や予防方法なども熟知しているため、効果的な駆除方法をセレクトして提案してくれるはずです。
現場によっては死骸となったネズミの処理なども必要であるため、苦手な人は特に業者に依頼するのがよいでしょう。
糞や死骸の処理など誰もが嫌がる作業まで任せることができ、衛生面を考慮しても業者に任せるのがよいでしょう。自分での対処に限界を感じたら、早めにプロに依頼してみてください。
関東・関西・東海・中四国・九州の害獣駆除ならば「害獣BUZZ」がおすすめです。日本有害鳥獣駆除・防除管理協会に加盟しており「安心・安全・高品質」な施工に取り組んでいる安心の優良業者です。
現地調査や見積もり、出張費などが無料であるため、まずは概算見積もりを依頼してみると良いでしょう。
糞尿による臭いの除去や除菌など、屋根裏や床下に潜り込んでおこなう作業は、素人には難しいものです。
手がつけられないようになる前に、専門家に相談してみることをおすすめします。
\日本有害鳥獣駆除・防除管理協会加盟/
この記事を書いた人
当サイトでは筆者が害虫や害獣に関わってきた知見をもとに、その駆除・予防などに役立つ情報をお届けしています。図解やイラストなども交えてわかりやすく解説することを心がけております。厄介な害虫獣に困っている人に対して、解決の一助となりましたら幸いです。